柔軟剤と体調不良の関係~「香り」で不調になるって本当?~

家庭での衣類の洗濯に欠かせない「柔軟剤」。皆様は、どのような製品をお使いでしょうか?

私自身も以前は、その時の気分で香りを変えたり、新商品が出ると試してみたりと、“柔軟剤ジプシー”状態でした。心地よい香りやふんわりとした仕上がりに惹かれ、無意識に「良いもの」と思い込んでいたのです。しかし、近年よく耳にするようになった言葉があります。それが「香害(こうがい)」です。
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柔軟剤で体調不良が起こる?「香害」という現実

「香害」とは、柔軟剤などの香りによって体調不良やアレルギー反応を引き起こす現象のことです。

気になって調べてみたところ、やはり柔軟剤が不調の原因になるケースがあることがわかりました。その主な原因は、合成香料にあります。合成香料は揮発性が高く、空気中に漂いやすいため、頭痛・めまい・吐き気・倦怠感などを引き起こすことがあるそうです。

さらに、柔軟剤に含まれる化学物質に過敏に反応してしまう体質の方もいます。ごくわずかな成分であっても、呼吸困難や集中力の低下、不眠といった深刻な症状を引き起こすこともあるのです。

また、衣類をふんわりさせる目的で配合される陽イオン界面活性剤(カチオン系)は、かゆみや赤み、炎症の原因になることもあります。

思い返せば、自分にも思い当たることが…

この情報を知ったとき、私自身にも思い当たることがありました。

私はもともと肌が強い方ではなく、夏場だけでなく冬でも汗をかいた際に、首周りなど衣類が肌に触れる部分に汗疹(あせも)ができることがよくありました。市販のクリームでケアすれば治るため、これまであまり気にしていませんでしたが、今思うと、柔軟剤が影響していたのではないかと感じています。

というのも、ここ数年柔軟剤の使用をやめてから、汗疹がまったく出なくなったのです。

出会ったのは「シャボン玉石けん」

仕事柄、日々多くの方と接する中で、もしお客様が私の衣類の香りで不快に感じたり、体調を崩されたらという思いがありました。そんな中で多くの情報を調べ、たどり着いたのが「シャボン玉石けん」でした。

この製品は基本的に柔軟剤を使用しない設計で、無添加・無香料・肌にも環境にもやさしい点が魅力です。現在は、これ以外は使っていません。「もっと早く使っていれば…」とさえ思います。

「肌が弱いから仕方ない」は本当?

自分の肌や体調を知ること、何が合っていて何が合わないかを判断することは、簡単なようで意外と難しいものです。

私はこれまで、「肌が弱いから荒れるのは当たり前」と思っていました。でも、実際は何かが合っていなかっただけだったのです。肌の不調は、体からの大切なサイン。原因に目を向けて、何かを変えることで、トラブルから解放されることがあります。

この経験を通して、「肌荒れ=体質」のせいにするのではなく、「原因」を見つけて対策することの大切さを改めて実感しました。

美容のプロとして、「なぜ?」を追求したい

美容に携わる者として、お客様の肌トラブルに向き合う際も、「なぜ?」を突き詰める姿勢が必要不可欠です。

なぜ肌が荒れるのか?
なぜシミができるのか?
なぜニキビが繰り返されるのか?

その背景には、日常生活の何気ない習慣や使用アイテムが関係していることも少なくありません。

一見些細なことのように思える原因がわかることで、長年悩まされていた肌トラブルがあっという間に解消されることもあるのです。

最後に

肌は、体は、ちゃんとサインを出してくれています。
そのサインを見逃さず、一人ひとりが自分に合った選択をしていくことが、健やかな美しさへの第一歩だと感じています。

そして、私自身の体験が、誰かの気づきにつながり、少しでも多くの方が肌や体調の悩みから解放されますように。そんな想いで、日々のサロンワークにも取り組んでいます。

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