【エステ開業の現実】イメージとは違ってエステサロンは儲かりません

エステサロンは特別な資格が必要なく、誰でも開業しやすいため参入障壁が低いビジネスです。「エステサロンをオープンして、ガッポリ稼いでキラキラした生活を手に入れたい!」と夢見ている方も多いのではないでしょうか。

エステサロンイメージ1

しかし結論から言うと、そのイメージだけで起業しようとしている方は一度立ち止まった方がいいでしょう。

なぜなら、エステサロンはそんなに簡単には儲からないからです。

一般的に言われているエステサロンの生存率(起業後に営業を続けている割合)は、次のようなデータがあります。

  • 開業から1年以内に約40%が閉業
  • 3年以内に約70%が閉業
  • 5年以内に約90%が閉業

つまり、エステサロンを開業して5年後まで残っているサロンは約10%しかない、という非常に厳しい現実があります。

この数字はエステ業界特有のものではなく、小規模な個人事業全体に共通する傾向でもありますが、エステ業界は競争が特に激しいため、さらに生存率が低いとも言われています。

エステサロンイメージ2
目次

エステ業界は超レッドオーシャン

エステ業界は競合が非常に多く、ただ開業するだけでは生き残れません。

お客様に選ばれるためには、周囲のサロンよりも頭ひとつ、ふたつ抜けた「強み」が必要です。

ありがちなのが、価格を下げたりキャンペーンで集客しようとするパターン。

しかし、安売り競争に巻き込まれるとサロンの価値が下がり、長期的な経営は困難になります。

エステサロンはとにかくお金がかかる

新メニュー導入のための商材購入、機械導入、家賃、光熱費、人件費…。

サロン運営には想像以上のコストがかかります。

自宅サロンでハンド技術のみで行う場合はコストを抑えられますが、その分高い技術力と経営戦略が不可欠です。

コンサルタントを頼んでも解決しないことも

経営がうまくいかず、プロのコンサルに頼るサロンも多いですが、コンサル費用も高額です。

場合によっては、コンサルを頼んだことでさらに経営が苦しくなるケースも見受けられます。

SNSや巷で見かける「儲かっているサロン」のカラクリ

SNSや巷でよく見る「成功しているサロン」は、

  • 化粧品開発
  • 化粧品・美容機器の卸業
    など、サロン業務以外の事業で収益を上げている場合が多いです。

ただし、これらのビジネスにはサロンワークとは比較にならないほどの資金力が必要です。

また、大手起業や他業種などがサイドビジネスとしてエステサロン運営をしている場合や、他者からの資金援助によりエステ運営をしている場合などもあります。

個人の規模と資金だけで、この業界に生き残るためには様々な工夫や努力が必要不可欠です。

エステサロンイメージ3

厳しい現実でも、エステは素晴らしい仕事

ここまで厳しい現実を書いてきましたが、エステサロン開業自体を否定しているわけではありません。

大変なことも多いですが、

「お客様に喜んでもらいたい」

「お客様を綺麗にして差し上げたい」

という根本的な思いを持って取り組めば、エステはとてもやりがいのある素晴らしい仕事です。

エステサロン経営を安定させるために必要なこと

エステの知識や技術力も勿論大切ですが、エステサロン一本で、安定して収益を上げるために必要なことは次の通りです。

  • お客様との長期的な関係を築ける力
  • 自サロンならではの独自の強み
  • 収支管理・数字を意識する力
  • 長期戦に耐える資金力
  • サロンワーク以外の収入源を確保する(資金力がない場合)
  • 安売りをしない
  • コストカットのためにサービスの質を下げない
  • 高額なコンサル・研修・パーティーに無闇に参加しない
  • どんなに辛くても折れないメンタル

サロン経営に大切な心構え

エステサロンには、良い時と悪い時の波が必ずあります。

今まで通ってくれたお客様が突然来なくなることもあります。

だからこそ、常に心・体・資金力を蓄えながら、目の前のお客様に全力を尽くすことが大切です。

サロンは「お客様から愛されてこそ」続けられます。

一歩ずつでも前進して、愛されるサロンを作っていきましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次